健康用語WEB事典

エリタデニン(eritadenine)

椎茸に含まれる成分で、1964年頃にラットのコレステロールを低下させることが発見された。

エリタデニンの働きは、まずS-アデノシル-L-ホモシステイナーゼの活性を阻害する。これがホスファチジルエタノールアミンの変化を抑制し、リン脂質の分子種組成を変化させることで、血液中のコレステロールを低下させる。*1

しかし、エリタデニンは肝臓からのLDL放出を抑えるため危険視する見方もある。

かつてシイタケ類に見出されるエリタデニンという物質の強力な血清コレステロール低下作用が注目された。しかしこの物質は肝臓から LDL などが血中にだされる過程を抑えるので、肝臓毒となる。*2

*1日本栄養・食糧学会 平成21年度学会賞 静岡大学農学部 杉山公男 食事因子による含硫アミノ酸代謝の制御に関する研究: http://www.jsnfs-chubu.jp/mt-img/file/57-1.pdf
*2金城学院大学 健康増進をめざした油脂食品の新しい選び方: http://www.jsnfs-chubu.jp/mt-img/file/57-1.pdf

ご意見・ご要望をお聞かせください。


エリタデニンに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:05:43