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リウマチ性疾患（自己免疫疾患）のひとつ。アジアやアフリカの女性に多く、患者の9割が女性とされる。国内で2013年に新たに申請された全身性エリテマトーデスの患者数は約6万人。細胞の様々な部分（細胞膜、細胞質、DNA）や免疫グロブリン（IgG）などに対する自己抗体によって炎症が引き起こされる。炎症が引き起こされた組織からは免疫複合体が放出され、それが血管や腎臓、関節などの部位に沈着することで全身に慢性炎症が起こる。発熱や倦怠感、関節炎、皮疹、神経・腎臓・心肺の疾患などの数々の症状…

クロロキンのヒドロキシ化誘導体。世界的にはエリテマトーデスや関節リウマチ、マラリアの治療薬として承認されている。商品名はプラケニル。副作用は他の免疫抑制剤などと比較すると少ないが、重篤なものとして網膜や心臓、神経、筋などに対する障害が報告されている。エリテマトーデスに対しては主にリソソーム内へのヒドロキシクロロキンの蓄積によるpHの変化とそれに伴うリソソーム内の種々の機能の抑制が関与しているものと推察されている。

皮膚に生じるエリテマトーデス。治療は外用ステロイド（軟膏）が中心。タクロリムス軟膏が用いられることもある。しかし、患者が皮膚症状を苦痛に感じることが少なくなくステロイドの全身投与を受けている患者も多いとされる。

抗マラリア作用を持つ合成のキニーネ。腎疾患やてんかん、エリテマトーデス、関節リウマチの治療などに用いられたが、副作用のクロロキン網膜症が報告された。-ヒドロキシクロロキン-塩酸クロロキン

局所的に発生して徐々に拡大する隆起性の紅斑。境界明瞭な角化性紅斑であり薄い鱗屑が付着する。中央部には萎縮や脱色、周辺では色素増強が見られることが多い。汎発性の場合は全身性エリテマトーデスに移行する場合がある。ジアフェニルスルホンが有効であることが報告されている。

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