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ブドウ球菌エンテロトキシンを参照。
関連する用語
皮膚や毛穴、鼻腔などに存在する常在菌のひとつ。グラム陽性の球菌。直径1μm。学名はスタフィロコッカス・アウレウス。アレニウスは「黄色い、黄金」を意味する。ブドウ球菌の中では病原性が高いため、皮膚がアルカリ性に傾くと増殖して皮膚炎などを引き起こす。黄色ブドウ球菌が生成する毒素であるエンテロトキシンは食中毒の原因となり、加熱しても毒性を失わない。グラム陽性の球菌で、健康な人でも約30%が鼻腔や手指などに持っています。人の手を介しておにぎり、すしの表面で増殖、この菌による食中毒症状…
環境中に広く存在する、食中毒の原因となるグラム陽性の桿菌。バチルス属。セレウス菌とも。免疫力が低下している場合は感染して食中毒や菌血症などの原因となる。芽胞を持つためアルコールによる皮膚消毒では殺菌できない。セレウス菌による食中毒はセレウリドによる嘔吐型とエンテロトキシンによる下痢型に分類される。国内では前者が多い。嘔吐型はプラスミド上にセレウリドの合成系がコードされている。豆腐はセレウス菌による汚染を受けやすく、食品製造過程における殺菌処理でも生存する場合がある。10℃以下…
神経伝達物質のひとつ。5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)とも。幸せホルモンや幸福ホルモンと呼ばれることがある。前駆体はトリプトファンから生合成される5-ヒドロキシトリプトファン。メラトニンの前駆体となる。脳の覚醒に関わり、メラトニンとは逆に昼に多く分泌され、夜は分泌量が低下する。体内のセロトニンの9割は消化管(腸クロム親和性細胞)にあり、脳内の神経伝達物質として働くセロトニンは全体の約2%程度である。人体中には約10mgが存在しています。このうち90%は小腸の粘膜に、8%…
特定のTCRVβ鎖を持つT細胞を強く活性化し、エンドトキシンショックやある種の自己免疫疾患の原因となる抗原。MHCとTCRを強制的に結合させ、一度に大量のT細胞を活性化させる。末梢血中の単球のCD80の発現を増強して過剰な活性化T細胞を誘導する。また、Fas抗原を介してCD80が陰性の単球にアポトーシスを起こさせ、CD80が陽性の単球によるT細胞の活性化を促進しているとされる。ブドウ球菌の産生する毒素(黄色ブドウ球菌のエンテロトキシン)などがスーパー抗原となる。
黄色ブドウ球菌が生成する溶血毒。発見当初はA〜E型(SEA〜SEE)に分けられていたが、現在は18種類の SEs の存在が知られている。黄色ブドウ球菌による食中毒の80〜90%はA型毒素、あるいはその複合体に起因とされる。トリプシンなどの消化酵素や熱に対して抵抗性がある。摂取後約3時間後に激しい嘔気や嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れる。1930 年,Dack らはブドウ球菌自体の感染が食中毒を引き起こすのではなく,食品中でブドウ球菌の増殖に伴って産生される未知の物質により食中…
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