健康用語WEB事典

オセルタミビル(oseltamivir)

インフルエンザ薬のひとつ。プロドラッグであるオセルタミビルリン酸塩(商品名はタミフル)の代謝によって生成され、A型インフルエンザウイルス及びB型インフルエンザウイルスの複製を低濃度で阻害する。

オセルタミビルの化学構造

インフルエンザウイルスノイラミニダーゼを阻害し、新しく形成されたウイルス粒子が感染細胞から遊離することを防ぐ。*1

シキミ酸を出発原料とし、10回の化学反応を経て生産される。*2

2017年時点では、国内でも1歳未満の乳児にも使用可能とされている。また、10歳以上の未成年の患者に対するタミフルの使用は異常行動の恐れがあるため控えるという方針である。*3

*1オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」: http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6250021M1035_1_04/
*2記者会見「抗インフルエンザ薬「タミフル」の純化学的製造法」 | 東京大学: https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/p01_180301.html
*3神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野こども急性疾患学部門: http://www.med.kobe-u.ac.jp/pediat/pdf/ewno73.pdf

ご意見・ご要望をお聞かせください。


オセルタミビルに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



添付ファイル: fileoseltamivir.png 閲覧数 536回 [詳細]

この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2019-11-09 (土) 15:52:32