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オプソニン作用を起こす物質。
食細胞の貪食を活性化する抗体や補体のこと。
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形質細胞やBリンパ球(B細胞)が産生する、免疫に関わるタンパク質。エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎によって発見されたが、命名はその後に行われたとされる。主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた病原体や破損した細胞などを捉えて、それを排除する働きをする。γ-グロブリンに含まれるため免疫グロブリンとも呼ばれる。人体は、一度侵入してきた異物(抗原)に対して抗体を作り、以後同じ異物が侵入してきた時に対抗できるよう…
好中球やマクロファージなどの食細胞が病原体や細胞の死骸などの固形物を取り込む作用。エンドサイトーシスのうち「食べる」に因んだプロセス。食作用やファゴサイトーシス、免疫食菌などとも。抗原抗体複合体を目印として貪食を行う。補体が結合するとさらに効率良く貪食される。バクテリアなど比較的大きな細胞外粒子を免疫細胞が取り込む場合、粒子を抗体などで他者として標識し、これに結合した細胞膜が伸張することで粒子全体を細胞が包み込む。取り込みにはアクチンが関係し、取込まれると食胞ができる。タグ:
補体制御因子のひとつ。肝臓で産生され、血漿中や組織中に存在する糖タンパク質(細胞接着分子)。ソマトメジンBやS-プロテインとも。血漿中の濃度は200〜400μg/ml。血液や組織でトロンビン-セルピン複合体を除去するオプソニンとして機能すると考えられている。細胞接着や細胞移動にも関わると考えられている。RGD配列を含むペプチドはビトロネクチンの細胞接着活性を阻害する。トロンビンとアンチトロンビンⅢの複合体に結合する。また、C5b-7に結合してC5b-7複合体の細胞表面への結合…
病原体などを取り込んで処理する食作用(貪食能)を持つ免疫細胞。貪食細胞やファゴサイトとも。1882年にロシアの微生物学者、イリア・メチニコフ(Ilya Ilyich Mechnikov)によって発見された。食細胞の主な働きは、異物や死んだ細胞などを消化(貪食)すること。細胞表面に存在する受容体によって病原体特有の成分を見分け、それによって病原体と結びつくと、周囲の血管壁を広げる物質(サイトカイン)などを放出して炎症を引き起こす。広がった血管壁を通って食細胞が病原体の周囲に集ま…
侵入してきた病原体の無毒化や抗体による免疫機能を補助する血清中のタンパク質。多くの脊椎動物で見られ、ヒトでは30種類があり、肝臓で作られる。初期の多細胞生物であるホヤやクラゲ、イソギンチャクなどもC3と呼ばれる補体を持つ。補体は、血液中に存在する約20種の易熱性のタンパク質からなる複雑な反応系で、溶菌作用、オプソニン作用、貪食細胞の感染部位への集合を促進するなどの機能をもつ。抗体が病原体に結合しただけではそれを殺すことはできないが、補体によって抗体の防御機能を高めることができ…
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