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オプソニン作用(opsonization)

抗体補体によって食細胞貪食が活性化されること。抗体の結合した異物がFc受容体の働きで効率よく貪食される作用。オプソニン化オプソニン効果とも呼ばれる。*1*2

抗体補体に対する食細胞受容体の存在が知られる前から、食細胞血清が一緒にあると貪食活性が高まることが知られており、これがオプソニン作用と呼ばれた。

この作用の発見当初は、原因となる物質が不明でありオプソニンと呼んでいたが、その大部分が抗体補体であったと考えられる。*3

細菌抗体または補体が結合することで、好中球マクロファージなどの貪食細胞に異物として取り込まれやすくなります。これをオプソニン効果と呼んでいます。免疫グロブリンGIgG)または補体成分のような、細菌などに結合して貪食細胞貪食作用を促進する物質を「味付け」という意味で「オプソニン」といいます。*4

*1近畿大学医学部免疫学教室 わかる!独説免疫学: http://www.med.kindai.ac.jp/immuno/wakaru.htm
*2技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25)
*3オーム社 絵とき 免疫学の知識 垣内史堂
*4大阪府立成人病センター顧問 正岡徹 先生 監修 免疫について 一般社団法人日本血液製剤協会: http://www.ketsukyo.or.jp/plasma/globulin/glo_02.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:05:47