健康用語WEB事典

オロチン酸(orotic acid)

かつてはビタミンB13と呼ばれたウレイドオロト酸とも。

オロチン酸の化学構造

人体内でピリミジンヌクレオチド生合成において途中で生成される中間代謝産物であることが後に確認されたため、ビタミンではなくなった。ウリジン三リン酸代謝される。*1

牛乳などの製品やニンジンなどの根菜に多く含まれる。

ラットにオロチンを与えると脂肪肝が生じるが、これはラット特有の現象とされる。この脂肪肝の生成はアデニンや魚ヘミセルロースなどによって抑制される。*2

人体においては肝臓腎臓OAT4によって取り込まれる。*3

*1Orotic acid | C5H4N2O4 - PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Orotic_acid#section=Top
*2オロチン酸投与によるラット脂肪肝に対する大麦焼酎粕の抑制効果: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1988/96/8/96_8_559/_article/-char/ja/
*3有機アニオントランスポーターOAT4によるオロト酸輸送 安西尚彦 三浦大作 遠藤仁: https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam1999/32/2/32_141/_article/-char/ja/

ご意見・ご要望をお聞かせください。


オロチン酸に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



添付ファイル: fileorotic_acid.png 閲覧数 841回 [詳細]

この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2020-05-12 (火) 10:28:43