ギラン・モラレの三角(Guillain-Mollarret triangle) †
片側の歯状核と、その反対側の赤核および下オリーブ核を結ぶ神経回路。以下のように神経がシナプスを結合することで形成される。*1
- 歯状核の神経細胞の軸索は、上小脳脚を経て中脳下部で交叉した後、対側の赤核上部の神経細胞とシナプスを形成する。
- 赤核上部の神経細胞の軸索は、脳幹背側に位置する中心被蓋路の中を尾側に向かって走行し、下オリーブ核の神経細胞とシナプスを形成する。
- 下オリーブ核の神経細胞の軸索は登上線維となり、正中を跨いで下小脳脚を走行し、元の側の小脳皮質に分布するプルキンエ細胞の樹状突起とシナプスを形成する。
- プルキンエ細胞の軸索は、出発点に相当する歯状核の神経細胞とシナプスを形成する。
*1東京女子医科大学医学部病理学(病態神経科学分野) 柴田教授夜話(第 18 回)「赤核にまつわる話」2015年4月14日: http://www.twmu.ac.jp/Basic/patho1/yawa018.pdf
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このページの最終更新日時: 2019-10-21 (月) 14:19:12