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二酸化炭素とギ酸の変換を触媒する酵素。ギ酸デヒドロゲナーゼとも呼ばれる。
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生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
最も単純なカルボン酸。蟻酸とも表記される。示性式は HCOOH他の脂肪酸と異なり、アルデヒド基による還元性を持ち、強い酸性度(低いpKa)を示す。天然には蟻や蜂などの毒腺中やイラクサ、松、モミの葉などの植物に含まれる。産業分野では燃料や化学製品、エネルギー貯蔵媒体として利用される。ギ酸脱水素酵素によって二酸化炭素からギ酸を人工的に生成できる。建材のホルムアルデヒドの酸化によって生成されるため、室内大気中に存在する。皮膚や粘膜に対する強い刺激性があり、アレルギー様症状を引き起こ…
除草剤や酸化還元指示薬、ギ酸脱水素酵素の補酵素として利用される有機化合物。パラコートとも。商品名はグラモキソン。ヒトを含む哺乳類に対して強い毒性を示す。致死量は成人では2~4g。中毒症状は激しい嘔吐や消化器官粘膜の糜爛と潰瘍。
酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドのこと。補酵素として働く。NAD+ とも表記される。リン酸化するとNADPとなる。水素イオンを受け取って(還元されて)NADHとなる。例えば、解糖系においてグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素はNADを補酵素として、これを還元してNADHとする。NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は水素原子の運び屋で、水素原子をつけていない酸化型を「NAD+」、水素原子をつけた還元型を「NADH」と表します。NADHは、いわば生体還元剤…
ギ酸脱水素酵素を参照。
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