健康用語WEB事典

クレアチンリン酸(phosphocreatine : PCr)

クレアチンリン酸化した有機化合物

クレアチンリン酸の化学構造

クレアチンクレアチンキナーゼの働きによって、アデノシン三リン酸ATP)からリン酸を1つ受け取って合成される。ATPのエネルギーを貯蔵する働きを持つ。

筋肉が収縮する際、クレアチンリン酸がクレアチンリン酸に分かれ、リン酸ADPに与えることで必要なATPを合成する。*1

ATP高エネルギーリン酸結合クレアチンキナーゼの働きで有機酸クレアチンに置換されてクレアチンリン酸となる。クレアチンリン酸はエネルギーとしては消費されないため、貯蔵され、ATPが枯渇すると逆の反応でATPに再変換される。*2

このような仕組みはクレアチンシャトルと呼ばれる。

筋肉中のクレアチンリン酸は10秒程度で消費されるが、乳酸を発生させず、得られる力が大きいとされる。筋肉中に蓄えられているクレアチンリン酸の量は、普段の運動量によって決まるとされる。*3*4

*1| スポーツ健康科学部ブログ あいコアの星 | 立命館大学: http://www.ritsumei.ac.jp/page.jsp?id=120821&date=2012-09-20
*2発達中の脳で神経細胞内のエネルギーを維持するしくみを解明:京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス): http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/pr/2015/04/08-nr.html
*3信州大学 エネルギーの消費と獲得: http://zen.shinshu-u.ac.jp/modules/0098000003/main/0098000003.pdf
*4クレアチンリン酸によるATPの再合成 - 川崎市立看護短期大学: http://www.kawasaki-nursing-c.ac.jp/home/hp/teacher/Izumi%20Nishibata/FitnessBiophysiology/vol083FitnessBiophysiology02.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-04-18 (水) 14:57:39