健康用語WEB事典

クロスプレゼンテーション(cross-presentation)

外来抗原を処理してナイーブT細胞に提示し、キラーT細胞分化を誘導する樹状細胞の機能のこと。*1

樹状細胞は通常、取り込んだ外来抗原HLAクラスⅡ分子に、内在抗原HLAクラスⅠ分子に載せ、それぞれCD4陽性T細胞CD8陽性T細胞に提示するが、例外的に外来抗原HLAクラスⅠ分子により提示するクロスプレゼンテーション経路を持つ。*2

細胞外から取り込んだ抗原(外因性抗原)を抗原提示分子であるMHCクラスⅠ分子に提示する機能は、クロスプレゼンテーションと呼ばれ、DCの最も優れた特徴であり、抗腫瘍免疫においても中心的な役割を担っています。*3

*1Access : Cross-presentation by dendritic cells : Nature Reviews Immunology: http://www.nature.com/nri/journal/v12/n8/full/nri3254.html
*2札幌医科大学医学部病理学第一講座 樹状細胞とがん免疫チェックポイント 久保輝文 廣橋良彦 鳥越俊彦: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/39/5/39_468/_pdf/-char/ja
*3樹状細胞(DC)治療 | 東京大学医学部附属病院 免疫細胞治療学講座: http://immunoth.umin.jp/execution/dc/

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このページの最終更新日時: 2018-09-18 (火) 10:26:35