健康用語WEB事典

クローン(clone)

ギリシャ語で小枝を意味する語。一個の体細胞の分裂によって生じた細胞の集合や均一の遺伝情報を持つ個体の集合という意味で用いられる。*1

生物学において、全く同じゲノムを持つ個体のことを指す。自然界で生み出されるクローンには、単細胞生物無性生殖(分裂)や一卵性の多胎児などがある。しかし、クローンが全く同じ形質を持つとは限らない。

ヒトの指紋虹彩毛細血管の走行パターンなどは、双子でも全く同じとはいきません。… 後天的な調節によって、遺伝子DNA)そのものは変わらないのに遺伝子発現が変化します。後天的な遺伝子発現の調節を研究する分野はエピジェネティクスと呼ばれています。*2

畜産の分野では、優秀な形質を持つ受精卵を利用した人工的なクローン(受精卵クローン?)を生み出して利用している。分化が進んだ体細胞から作られるクローンは体細胞クローン?と呼ばれ区別される。

*1ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学
*2PHP研究所 竹内薫 丸山篤史 白くて眠れなくなる遺伝子(2016/1/5)

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:06:06