グリア性瘢痕(glial scar) †
中枢神経系の損傷部周辺に反応性アストロサイトが集積して形成される組織。アストロサイトがⅠ型コラーゲンと反応してカドヘリンを発現させることでグリア性瘢痕が形成されることが知られている。コンドロイチン硫酸プロテオグリカンを産生し、物理的かつ化学的に軸索の再生を妨げる。*1*2
あえて神経再生を阻害することで中枢神経系を保護することが示唆されているが、脊髄損傷後のグリア性瘢痕の形成を抑えると、損傷部を越えた神経再生によって麻痺の回復が促進されることが報告されている。
*1中枢神経の再生を阻害するグリア瘢痕の形成を抑えることに成功 ~脳や脊髄の再生医療における画期的な成果~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/137
*2生化学 第88巻 第3号 p.426(2016) 愛知医科大学 武内恒成: https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880426/data/index.pdf
*2生化学 第88巻 第3号 p.426(2016) 愛知医科大学 武内恒成: https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880426/data/index.pdf
ご意見・ご要望をお聞かせください。
グリア性瘢痕に関する情報を検索
この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2019-06-05 (水) 10:22:32