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コール酸とグリシンが結合(抱合反応)したステロイド。胆汁酸に含まれる。*1
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胆汁に含まれる成分。肝臓でコレステロールから作られ、胆嚢に蓄えられる。ヒトの場合、胆汁酸の成分は約80%がコール酸、15%がデオキシコール酸、2%がケノデオキシコール酸、微量のリトコール酸であるとされる。ウルソデオキシコール酸も含まれる。このうち、デオキシコール酸とリトコール酸、ウルソデオキシコール酸は二次胆汁酸である。以下は胆汁酸に共通する化学構造。R1およびR2は胆汁酸の種類によって異なる。食事によって腸(十二指腸)に分泌され、水に溶けにくい脂質などを溶けやすい形(胆汁酸…
4つの炭素環がつながった化学構造(ステロイド骨格)を持つ有機化合物の総称。主に副腎皮質で産生される脂質。ステロイドホルモンのことを指す場合が多い。体内で生合成されるステロイドは、コレステロールや胆汁酸、ステロイドホルモン、ビタミンDなど。体内の全てのステロイドはコレステロールから合成される。A環の3位にヒドロキシ基(-OH)が結合したものをステロールと呼ぶ。ステロイドは、細胞膜を通過後、細胞質のグルココルチコイド受容体に結合する。抗炎症作用を持つため、医薬品として使用されるも…
側鎖が水素のみの最も単純な構造を持つアミノ酸。示性式は H2NCH2COOH神経伝達物質としての働きを持つ。抑制性神経伝達物質としてグリシン受容体、興奮性神経伝達物質としてNMDA受容体に作用する。グリシン作動性神経シナプスにおいては、シナプス後膜に発現するGlyAに結合して神経の興奮性を抑制し、グルタミン酸作動性神経シナプスにおいては、シナプス後膜に発現するNMDA受容体のグリシン結合部位(GlyB)に結合して神経の興奮性を促進する。このようにグリシンは、神経の興奮性に対し…
胆汁に含まれる胆汁酸の大部分を占めるステロイド。分子式は C5コエンザイムAと反応してコエンザイムAとのエステルになり、その後グリシンやタウリンと抱合することで、一部は以下の化合物(抱合胆汁酸)として胆汁酸に含まれる。-グリココール酸(グリシンと抱合反応)-タウロコール酸(タウリンと抱合反応)二次胆汁酸に代謝されると、以下の化合物となる。-ケノデオキシコール酸-ウルソデオキシコール酸-タウロウルソデオキシコール酸
胆汁酸に含まれるコール酸と抱合反応した以下のステロイドのこと。苦みをもつ白色結晶状固体。-タウロコール酸-タウロデオキシコール酸-グリココール酸-グリコデオキシコール酸胆汁中では炭素数が24の胆汁酸のほとんどは、そのカルボキシル基にグリシンまたはタウリンが酸アミド結合した抱合胆汁酸のナトリウムとの塩として存在する。
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