最近更新された用語
コヒーシンのアセチル化を触媒する酵素。
ヒトでは以下の働きの異なる2種類が確認されている。
関連する用語
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
それ自身は反応の前後で変化せず、他の物質の化学反応が進むために必要なエネルギーを下げて、その化学反応を速める働きをする物質。反応の途中でその触媒が変化しても、最終的に元の物質に戻っているならば、それも触媒とされる。一般に化学反応が進むには、活性化状態というエネルギー障壁(ポテンシャルの山)を越す必要がある。反応物の運動エネルギーが、始めの状態(谷)から活性化状態(山)までの高度差(活性化エネルギー)より大きくなければポテンシャルの山を越すことができず、したがって反応は起こらな…
姉妹染色分体やクロマチンを束ねる役割を持つ、5つのタンパク質からできる環状の複合体。コヒーシンタンパク質や姉妹染色分体間接着因子とも呼ばれる。コヒーシン遺伝子の変異はコーネリア・デ・ランゲ症候群やロバーツ症候群の原因となる。コヒーシンアセチル化酵素(ESCO1とESCO2)によるコヒーシンのアセチル化は、コヒーシンの安定なDNAへの結合を促進する。
アセチル基を化合物に導入する化学修飾。タンパク質のアセチル化は、タンパク質同士あるいはタンパク質とDNAの相互作用を強めたり弱めたりする働きを有する。染色体の構造制御や転写活性制御において重要な働きをしている。
コヒーシンアセチル化酵素のひとつ。コヒーシンと常に複合体を形成し、コヒーシンを恒常的にアセチル化する。
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。