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コラーゲンの加水分解を触媒する酵素。マトリックスメタロプロテアーゼのひとつ。*1
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動物の体内で最も多いタンパク質。細胞外基質のひとつ。身体を構成する全タンパク質の約30%を占める。皮膚や腱、角膜では水分を除いた分の80%程度を占める。皮膚や骨、軟骨、血管などに分布し、細胞外基質において組織に力学的強度や柔軟性を与えたり、細胞同士を接着したりする。また、細胞間の情報伝達や細胞の増殖にも関与することが知られる。コラーゲンはポリペプチド鎖(これをα鎖と呼ぶ)が3本捻れた螺旋構造を作っており、この構造により酵素などによる分解を受けにくくなっている。この構造はトロポ…
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)のひとつ。コラーゲンの三重螺旋構造を切断するコラゲナーゼ。細胞の浸潤や転移にも関わる。
酵素活性に金属イオンを必要とするプロテアーゼ(メタロプロテアーゼ)のうち、唾液やコラーゲンなどの細胞外基質(結合組織)の成分を分解する酵素(コラゲナーゼ)。亜鉛やカルシウムの金属イオンを必要とするエンドペプチダーゼのファミリーであり、多くは不活性な前駆体として分泌され、N末端ドメインの切断を受けることで活性化される。至適pHは7.5〜8.0。細胞表面に産生された炎症性サイトカインを細胞から切り離し、その分泌を促進する。生体組織中に骨髄由来の血球が移行するために不可欠と考えられ…
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
窒素酸化物のひとつ。一酸化窒素が大気中で酸化することで生じる。分子式は NO2毒性があり、肺水腫などの原因となる。吸引によって肺の過酸化水素が増加し、コラーゲン合成が促進される。この時、肺のコラゲナーゼ活性も増加してコラーゲン分解が促進される。これらの作用によって肺の線維化が引き起こされる。
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