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コレステロール依存性細胞溶解毒素(cholesterol dependent cytolysin : CDC)

ストレプトコッカス細菌が産生する毒素タンパク質分子量約53〜70kDaで4〜5つのドメインからなる。細胞膜に対して膜孔を形成することによって細胞障害性を示す。*1

CDC細胞傷害活性にはドメイン4に存在する11merが寄与していると考えられている。*2

C末端側4つのドメイン毒素活性に必須な基本構造である。通常のCDCは、CDC間で高度に保存されたC末端ドメイン中の11アミノ酸領域(11mer領域)で動物細胞膜コレステロールCHL)に結合し、膜上で40-50分子会合して環状オリゴマーとなる。次にドメイン3のコンフォメーションが変化して膜を貫通し,オリゴマー内部に直径30nm程度の膜孔を形成すると考えられている。*3

CDCの種類

タグ: タンパク質 毒素 細菌 CDC

*1微生物を由来とする機能性タンパク質の医用工学的応用に関する研究 徳島大学大学院 田端厚之 坂倉永里子 友安俊文 長宗秀明: https://repo.lib.tokushima-u.ac.jp/ja/74430
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 連鎖球菌が持つCD59指向性コレステロール依存性細胞溶解毒素の作用機構 (KAKENHI-PROJECT-18890127): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18890127/
*3高いヒト指向性を示す細菌毒素の分子特性と連鎖球菌感染症への関与 徳島大学大学院・ソシオテクノサイエンス研究部・ライフシステム部門 長宗秀明: http://p.bunri-u.ac.jp/open/pic/nagamine.pdf

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このページの最終更新日時: 2020-11-03 (火) 10:37:58