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サルコシンをグリシンに代謝する反応を触媒する酵素。
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生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
側鎖が水素のみの最も単純な構造を持つアミノ酸。示性式は H2NCH2COOH神経伝達物質としての働きを持つ。抑制性神経伝達物質としてグリシン受容体、興奮性神経伝達物質としてNMDA受容体に作用する。グリシン作動性神経シナプスにおいては、シナプス後膜に発現するGlyAに結合して神経の興奮性を抑制し、グルタミン酸作動性神経シナプスにおいては、シナプス後膜に発現するNMDA受容体のグリシン結合部位(GlyB)に結合して神経の興奮性を促進する。このようにグリシンは、神経の興奮性に対し…
それ自身は反応の前後で変化せず、他の物質の化学反応が進むために必要なエネルギーを下げて、その化学反応を速める働きをする物質。反応の途中でその触媒が変化しても、最終的に元の物質に戻っているならば、それも触媒とされる。一般に化学反応が進むには、活性化状態というエネルギー障壁(ポテンシャルの山)を越す必要がある。反応物の運動エネルギーが、始めの状態(谷)から活性化状態(山)までの高度差(活性化エネルギー)より大きくなければポテンシャルの山を越すことができず、したがって反応は起こらな…
外界からの取り込んだ物質を変化させる過程。体内で起こる全ての化学変化とエネルギー変換など。代謝には物質の変換に注目する物質代謝と、エネルギーの変換に注目するエネルギー代謝の2つがある。また、身体の細胞の入れ替わりの新陳代謝がある。物質の変化に着目した代謝の見方。摂取した化合物(栄養素)が体内で変換され、生物の身体で利用できる形となること。物質代謝には異化と同化の2つがある。物質代謝とは、体の中の物質を分解(異化)したり合成(同化)したりすることで、体内で起きる物質の化学変化の…
グリシンが持つ窒素原子に結合している水素原子のひとつがメチル化した誘導体。体内には筋肉などの組織に含まれる。サルコシンデヒドロゲナーゼによってグリシンに代謝される。
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