健康用語WEB事典

シスチン(cystine)

2つのシステイン酸化によって結合したアミノ酸。2つのシステインジスルフィド結合によって繋がる。毛髪皮膚などの約10%を占める。*1

シスチンの化学構造

ケラチンの物理化学的な強度は、その内部でシステインからシスチンができることで向上する。毛包中の角化過程で、システインからシスチンへの酸化反応が進み、角化が終了し頭皮から毛幹が突き出す段階では、システイン残基(-SH)の個数は、シスチン結合(-S-S-)の10分の1にまで減少している。*2

アミノ酸であるシスチンは、二分子システイン酸化により結合したもので細胞内ではシステインになりますが、例えば食品中ではシスチンとして存在するとされています。*3

*1L-cystine | C6H12N2O4S2 - PubChem:https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/L-cystine#section=Top
*2宇都宮大学大学院工学研究科 博士後期課程 システム創成工学専攻 景山元裕 超薄分子膜の自己組織化構造を利用した毛髪表面モデルの構築とヘアコンディショニング剤の吸着特性に関する研究: https://uuair.lib.utsunomiya-u.ac.jp/dspace/bitstream/10241/9195/2/DT_000395_1_Full.pdf
*3長年の謎:アミノ酸シスチンを取り込む輸送タンパク質を発見 — リソウ: http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/20160105_1

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このページの最終更新日時: 2020-08-01 (土) 08:27:26