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シトルリン化されたタンパク質。関節リウマチの自己抗原。
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毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。英語ではプロテインと呼ばれ、これはギリシャ語で「一番大切なもの」を意味するプロティオス(proteios) に由来する。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成す…
タンパク質のシトルリン化を触媒する酵素のファミリー。-PAD1-PAD2-PAD3-PAD4喫煙者の気管支肺胞洗浄液ではPADの発現とシトルリン化タンパク質の増加が確認される。
タンパク質中のアルギニン残基をカルシウム依存的に脱イミノ化し、シトルリン残基に変換する翻訳後修飾。PADファミリーによって行われる。
自己免疫疾患であるリウマチのひとつ。関節の滑膜の炎症によって滑膜の増殖が起こり、痛みとともに関節中の骨や軟骨、腱が破壊され、関節が変形する。痛みのある関節を動かさなくなることで、関節の可動範囲が狭くなったり関節がひとかたまりの骨となって動かなったりといった症状が現れる。75%の患者でIgG分子に対する自己への抗体が検出されるため、B細胞およびヘルパーT細胞の免疫寛容に異常が起こっていると推測されている。一卵性双生児では、共に関節リウマチを発症する確率が15〜34%程度である。…
自己を構成する物質の分子が抗原となったもの。通常は免疫学的寛容によって抗原としては認識されない。自己免疫疾患の原因となる。自己抗原の発生原因は、HLAの遺伝子によるものと考えられている。たとえば、インスリン依存型糖尿病患者の約8割が「DQ8」と「DQ2」とよばれるHLAタイプをもち、関節リウマチ患者の約8割が「DR4」とよばれるタイプをもつ。そのほか、多発性硬化症、バセドウ病、重症筋無力症など、さまざまな自己免疫疾患が特定のHLAタイプと高い相関をみせ、親から子へと遺伝してい…
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