最近更新された用語
膵液に含まれる脂質を分解する酵素(リパーゼ)。
膵リパーゼとも呼ばれる。
関連する用語
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
膵臓から十二指腸に分泌される消化液。炭酸水素イオンを含み、pHは8〜8.3のアルカリ性を示す。一日に1〜3Lが分泌される。膵液の分泌はセレクチンやコレシストキニンによって促進される。アルカリ性の膵液によって十二指腸内で胃酸が中和され、消化酵素が至適pHで機能できるため消化および吸収の効率が高まる。膵液は、高濃度(刺激時には140 mMに到達)の重炭酸イオン(HCO3-)を含むアルカリ性(pH8以上)の等張液(~2L/day)に消化酵素を混じたものです。アミラーゼやトリプシンな…
小腸の上皮細胞にある腸腺(リーベルキューン腺)や十二指腸のブルンネル腺から分泌される、透明〜薄黄色の強いアルカリ性の消化液。腸液は1500~3000mlが一日に分泌される。酵素としてアミラーゼ、マルターゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、エレプシンおよび少量のリパーゼを含む。 腸液がアルカリ性であるのは、胃液を中和して各酵素が働きやすいpH(至適pH)にするためである。また、胃酸から腸粘膜を保護する役割も持つとされる。腸ではアルカリ性の膵液,腸液の分泌によって胃液が中和され,これ…
膵臓の腺房細胞から分泌されるリパーゼ。トリグリセリドのα位脂肪酸エステルを加水分解して脂肪酸を遊離させ、小腸で吸収されるようにする。食事中に含まれる脂質の主成分はトリグリセリドであり、膵臓より分泌される膵リパーゼによってモノグリセリドと脂肪酸に分解され、小腸絨毛より吸収される。急性膵炎では95~100%の高い頻度で異常な高値を示す。
脂肪をグリセロールと脂肪酸に分解する酵素。脂質分解酵素とも呼ばれる。膵液に含まれるリパーゼを特に膵リパーゼと呼ぶ。胆汁酸が界面活性剤として働き、水に溶けない脂肪を微細粒子にしてからリパーゼが作用する。食事中に存在するトリグリセリド(中性脂肪)はそのままの形では消化管で吸収されない。膵リパーゼはトリグリセリドのα位脂肪酸エステルを加水分解し、小腸で吸収される脂肪酸に遊離させる。分解された物質のうち実質的にエネルギー源となるのは脂肪酸のみ。リパーゼはさらに作用の違いによって以下の…
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。