健康用語WEB事典

スプライソスタチンA(spliceostatin A : SSA)

スプライシングを調節する抗がん活性物質のひとつ。

スプライシング因子であるU2のサブユニットであるSF3bに特異的に結合してスプライシングを阻害し、mRNAの蓄積を引き起こす。*1

イントロンからの翻訳を誘導し、異常タンパク質凝集体の形成を介してタンパク質合成の全体を抑える。*2

細胞内のRNAに未成熟切断およびポリAアデノシンが複数連続した配列)付加(PCPA)を引き起こすことが報告されている。

タグ: 細胞 RNA 遺伝子 スプライシング

*1スプライシング調節化合物がもたらす新たな作用を発見 | 理化学研究所: https://www.riken.jp/press/2021/20210330_1/index.html
*2イントロン由来の異常タンパク質が与えるストレス ―スプライシング調節化合物による抗がんメカニズムを解明― | 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部: https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20210914-1.html

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このページの最終更新日時: 2021-03-31 (水) 08:06:03