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塩野義製薬の抗インフルエンザウイルス薬。バロキサビルマルボキシルの商品名。*1
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オルソミクソウイルス科のエンベロープを持つRNAウイルス。インフルエンザを引き起こす。ウイルス表面にはヘマグルチニンとノイラミニダーゼ(シアリダーゼ)が存在し、前者を介して気道上皮細胞の細胞膜にあるシアル酸に結合して感染し、細胞内で増殖したウイルスは後者によって細胞外へ放出され感染を広げる。インフルエンザウイルスは低温と乾燥に強い。湿度60%以上、室温25~30℃の環境が感染力を弱めるとされる。ウイルス核タンパク質(NP)およびマトリックスタンパク質(M1)の抗原性の違いによ…
インフルエンザウイルスが持つヌクレアーゼ。感染した細胞のmRNA前駆体のキャップ構造を認識して、それを特異的に切断する。ウイルスmRNA合成に用いるプライマーとなるRNA断片を生成するために必要。キャップ構造から10~13塩基下流を切断し、その断片をプライマーとして転写を開始する。バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ)はこれを阻害し、ウイルスmRNAの合成を阻害することによってウイルスの増殖を抑制する。
インフルエンザウイルスによる感染症。またはそれを引き起こすインフルエンザウイルスを指す。38〜40℃の高熱や関節痛、筋肉痛などが発生するのが特徴。悪化すると合併症を起こす可能性がある。軽症であれば急性上気道炎(かぜ)と区別が付きにくい。潜伏期間は通常1〜2日だが、最長7日間潜伏していた例も存在する。インフルエンザウイルスはオルソミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)に属する分節状のマイナス鎖RNAを遺伝子とするウイルスです。インフルエンザAウイルスは、8分節の遺…
インフルエンザウイルス(A型、B型)に対する薬剤の有効成分。商品名はゾフルーザ。インフルエンザウイルスに特有のキャップ依存性エンドヌクレアーゼに作用し、インフルエンザウイルスのmRNA合成を阻害し、ウイルスそのものが細胞内で増殖するのを防ぐ。副作用として出血傾向がある。ワルファリンとの併用によりプロトロンビン時間が延長した報告がある。
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