健康用語WEB事典

ダイコン(Japanese radish)

主に根を食用とするアブラナ科ダイコン属の越年草。漢字では大根

日本のダイコンの品種は数百種類と言われており、地域によって様々な種類が栽培されている。小さなものでは直径2cmほどのハツカダイコン、大きなものでは長さ120cmの守口ダイコンや重さ20kgを超える桜島ダイコンなどがある。*1

厚生労働省2015年8月31日付報道発表資料によれば、日本国内で最も消費されている野菜である。古事記に「おほね(大根)」の記述があることから、少なくとも奈良時代には食されていたと考えられる。*2

がんの予防に効果があるグルコシノレートと、それをイソチオシアネートへ変化させる酵素であるミロシナーゼを含んでいる。大根の先端部分の辛さが強いのは、グルコシノレートが多く含まれているからである。

だいこんの部位による辛味の違いを検討したところ、ミロシナーゼ活性は部位による違いはほとんどないが、グルコシノレートの蓄積が先端部にいくほど大きかった。このことより、大根の部位による辛さの違いは基質となるグルコシノレート含有量の違いによるものと推察された。*3

*1恵泉女子学院 恵泉野菜の文化史(1) ダイコン 藤田智(園芸文化研究所): http://www.keisen.ac.jp/extension/research/gardening/pdf/e1_fujita.pdf
*2野菜茶業研究所 野菜生産技術研究領域 石田正彦 ダイコンの含硫成分グルコシノレート組成の改変は役立つか?: http://www.jsac.or.jp/~gc/pdf/GC342_03.pdf
*3KAKEN — 十字花科植物の総グルコシノレート含有量とミロシナーゼ活性: https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-06780038/

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このページの最終更新日時: 2019-11-20 (水) 11:30:11