健康用語WEB事典

チザニジン(tizanidine)

弛緩薬として使用される有機化合物筋肉緊張(凝り、痛み、強張りなど)を和らげる。商品名はセブレチンメキタックテルネリンなど。頚肩腕症候群腰痛痙性麻痺に対して効果がある。*1*2

チザニジンの化学構造

肝臓CYP1A2によって代謝される。*3

ノルアドレナリン作動性神経神経終末に存在するα2受容体に選択的に結合してノルアドレナリンの遊離を抑制する。これによって多シナプス反射が抑制され、緊張緩解作用を示すとされる。*4

筋弛緩については単シナプス反射よりも多シナプス反射を主として抑制すると考えられている。介在ニューロンからの興奮性アミノ酸の遊離を抑制してα運動ニューロンおよびγ運動ニューロンの活動を抑制する。*5

*1旭川医科大学病院 セブレチン錠: http://www.asahikawa-med.ac.jp/hospital/pharmacy/db/medis/1/1249010F1085.html
*2腰痛症|KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000033.html
*3KAKEN — 研究課題をさがす | CYP1A2を介したチザニジンの薬物相互作用予測に関する研究 (KAKENHI-PROJECT-19923026): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19923026/
*4旭川医科大学病院 メキタック錠1mg: http://www.asahikawa-med.ac.jp/hospital/pharmacy/db/medis/1/1249010F1069.html
*5日本麻酔科学会 麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版 チザニジン塩酸塩 tizanidine hydrochloride (別名:塩酸チザニジン): http://www.anesth.or.jp/guide/pdf/publication4-11_20170227s.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-02-03 (日) 10:04:14