健康用語WEB事典

チューブリン(tubulin)

細胞骨格微小管を構成するタンパク質*1

通常は管状であるチューブリンを分子糊にて小胞状にし、その内部に抗がん剤を含めることでがん細胞を除去する研究が行われている。

本研究ではタンパク質を貼り合わせるように設計された分子分子糊)を利用することで、天然ではチューブ状の構造体を形成するチューブリンタンパクがシート状→小胞状へと折り畳まれることを見いだしました。このチューブリン小胞細胞分裂を駆動する燃料であるグアノシン三リン酸GTP)に応答して崩壊するという興味深い性質を示します。この特性を利用し、抗がん剤を内部に封入したチューブリン小胞がん細胞に添加したところ、がん細胞を効果的に死滅させることに成功しました。*2

*1東北大学農学部・分子酵素学研究室: http://www.agri.tohoku.ac.jp/enzyme/theme_gas7_1.html
*2東京大学大学院工学系研究科 【受賞、表彰等】 工学系研究科、相田研究室の内田紀之さんが、日本化学会第95回春季年会における学生講演賞を受賞: https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/topics/setnws_a0d2dd93c60e_20150511001_jpn.html

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このページの最終更新日時: 2018-03-28 (水) 11:03:22