健康用語WEB事典

チョウセンアザミ

以下の種類がある。

カルドン(cardoon, Cynara cardunculus)

ヨーロッパ原産のアザミ(キク科チョウセンアザミ属)。葉は利尿、強壮、食欲増進などの作用を持つ生薬*1

機能を高め、中のコレステロールを抑えるなどの働きが期待されるシナリンを含む。また、アスパラギン酸プロテアーゼとしてカルドシンを含む。*2

アーティチョーク(artichoke, Cynara scolymus)

チョウセンアザミの一種。蕾や若菜が食用となり、葉は茶として飲用される。カルドンを品種改良したものと考えられている。カルドンと異なるのは総苞の先端にある刺がない点。*3*4*5

古代から機能の促進や利胆を目的として使用され、アルコールD-ガラクトサミンによる機能低下を抑制することが知られている。その作用の中心となる成分はシナリンシナロピクリンであるとされる。*6

アーティチョークのエキスが持つNF-κB転写活性阻害作用はシナロピクリンによることが確認されている。

その他の成分としてカフェ酸クロロゲン酸カロテンビタミンCなどを含む。

*1東邦大学 薬学部 生薬学教室 小池一男 チョウセンアザミ 旬の薬草: https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/yakusou/shun/07-chsnazm.html
*2学位論文要旨詳細 寺内かえで 大豆アスパラギン酸プロテイナーゼの同定および植物生理学的機能の解析: http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/gazo.cgi?no=119123
*3今日の一枚 摂大薬草園: https://www.setsunan.ac.jp/~p-yakuso/works.html
*4高橋園芸株式会社 - Vol.27 アーティチョーク: http://www.takahashi-engei.co.jp/modules/tinyd3/index.php?id=33
*5アーティチョーク抽出物から得られたシナロピクリンのNF-κB転写活性阻害による光老化抑制効果: 岐阜大学機関リポジトリ: http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/20.500.12099/49053
*6東邦大学薬学部 生薬学教室 小池一男 ハーブとアロマテラピー 薬草園の世界: https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/yakusou/herb/hrv-arom/004.html

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このページの最終更新日時: 2020-04-05 (日) 08:26:46