健康用語WEB事典

チロシナーゼ(tyrosinase)

ポリフェノールオキシダーゼのひとつ。銅イオンと結合して活性を持つ。動物の皮膚や昆虫の体液、植物の細胞内、麹菌などに含まれる酸化還元酵素*1*2

ジャガイモに含まれ、メラニン形成に重要な働きをする。チロシンL-ドーパ基質としてL-ドーパキノンを生成する。L-ドーパキノンは自動的に酸化され、赤褐色のL-ドーパクロムとなり最終的にメラニンになる。ジャガイモリンゴの切り口が空気に触れると黒くなるのは、チロシナーゼの働きによりメラニンが形成されるため。*3

マウスやヒトには皮膚メラノサイトに含まれる。*4

*1酸化還元酵素チロシナーゼとペルオキシダーゼによる水溶液からのフェノール系化合物の除去 日大生産工 山田和典・柏田 歩・松田清美・平田光男: http://www.cit.nihon-u.ac.jp/2015/pdf/research/p06_18/06.pdf
*2慶應義塾大学 酵素反応の特質を知る 酵素チロシナーゼによるメラニンの形成: http://www.sci.keio.ac.jp/gp/FE14F344/441E5448/F63CE1F9.pdf
*3酵素反応の特質を知る―酵素チロシナーゼによるメラニンの形成|生物学実験|文系学生実験|教育プロジェクト|慶應義塾大学 自然科学研究教育センター: http://www.sci.keio.ac.jp/eduproject/practice/biology/detail.php?eid=00007
*4皮膚色素細胞の脳内移植でパーキンソン病モデルの症状改善 - 国立大学法人 岡山大学: http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id46.html

ご意見・ご要望をお聞かせください。


チロシナーゼに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2020-09-30 (水) 10:10:44