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デクスメデトミジン(dexmedetomidine)

α2受容体へ作用して鎮痛作用を発揮する有機化合物。主に青斑核α2受容体に作用する。*1

デクスメデトミジンの化学構造

メデトミジン右旋性エナンチオマーで、α2受容体への親和性が高く、同じα2受容体アゴニストクロニジンに比べて約8倍高い選択性を持つ。イミダゾール基を持つため、イミダゾリン受容体にも作用する。*2

内のαアドレナリン受容体に作用して効果を発揮するため、他に汎用される鎮静剤と異なる特徴を有します。鎮静効果は強くありませんが、鎮痛効果、交感神経興奮抑制効果を有し、動物実験では抗炎症効果を有することも報告されています。*3

α2A受容体イミダゾリン1受容体を介して保護作用を示すことが報告されている。

*1デクスメデトミジン静注液200μg/50mLシリンジ「ニプロ」: http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/11294A0G1042_1_02/11294A0G1042_1_02?view=body
*2デクスメデトミジンの神経保護効果 合谷木徹: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/33/3/33_392/_pdf/-char/ja
*3敗血症におけるデクスメデトミジンの治療効果を検証: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170309_04web.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-10-10 (木) 14:08:19