健康用語WEB事典

トロポミオシン(tropomyosin)

アクチン線維に絡むように存在するタンパク質の線維。筋肉収縮に関わる。アクチンミオシンの結合部位を覆う。トロポニンの作用によって変形する。*1*2

エビやイカ、貝類など、水生生物によるアレルギーの原因物質(アレルゲン)となる。加熱してもその性質は変わらない。

しかし、トロポミオシンの構造は生物によって異なるため、エビでアレルギーを起こしても貝類で起こすとは限らないとされる。*3

甲殻類の主要なアレルギー誘発物質(アレルゲン)であるトロポミオシンは分子量3.5~3.8万のサブユニット2つからなる2量体で,アクチントロポニンとともに細い筋原繊維を構成している熱に安定なタンパク質である.*4

*1技術評論社 東京薬科大学 生命科学部 工藤佳久 都波幹夫 生命科学がわかる
*2北里大学 獣医生理HP ヨネザワ支部: 横紋筋の収縮: http://www2.vmas.kitasato-u.ac.jp/physiology/YoneBranch/oumon.html
*3北海道文教大学 人間科学部健康栄養学科教授 板垣康治 知っておきたい食物アレルギー 食生活と食物アレルギー
*4甲殻類アレルゲン 柴原裕亮 日水製薬株式会社: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/55/11/55_11_571/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2018-10-01 (月) 10:05:33