健康用語WEB事典

ドーパミン神経(dopaminergic neuron)

中枢神経に存在する、神経伝達物質ドーパミンを放出する神経細胞報酬系ドーパミン産生神経細胞ドーパミン作動性神経とも呼ばれる。*1*2

ドーパミン神経の異常はうつ病などの精神疾患の原因となり、内で枯渇するとパーキンソン病を発症する。*3

ドーパミン神経は、作業記憶などの認知機能を担うグループと、動機付け機能に関わるグループに分かれている。人間の恋愛感情はドーパミン神経の活動と関係しているとされる。

共同研究グループは、異性と熱愛中である10名を対象に、恋人の写真と、恋人と同性の友人の写真を見せた時の内のドーパミン放出の違いをPETで測定しました。その結果、恋人の写真を見た時には、大脳皮質内側眼窩前頭野および内側前頭前野でドーパミン神経が活性化していることを明らかにしました。また、恋人の写真を見たときの気持ちの高まりの強さと内側眼窩前頭野でのドーパミン神経の活性化レベルは正の相関がありました。これは、主観的な恋愛感情と、客観的に測定可能なドーパミン神経の活動とが相関していることを示します。*4

ドーパミン神経の分類*5

*1熱愛中にドーパミン神経が活性化する脳領域を解明 — 大阪市立大学: https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2015/sw3o7i
*2「認知機能」と「動機付け機能」は別系統―ドーパミン産生神経細胞の働きを突き止める:筑波大学/京都大学 | (旧)ウィークリー:つくばサイエンスニュース: http://www.tsukuba-sci.com/cms/?p=18925
*3認知機能と動機付け機能を支える二つのドーパミン神経システム — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013/130809_1.htm
*4熱愛中にドーパミン神経が活性化する脳領域を解明 — 大阪市立大学
*5痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ーアミン神経系: http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/basic-chatechol.html#dopa

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このページの最終更新日時: 2018-08-17 (金) 17:58:45