最近更新された用語
ウイルスのゲノムとカプシドを合わせた呼び方。
ウイルスの種類によっては、ヌクレオカプシドをエンベロープが包んでいる。
関連する用語
核酸(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻で囲んだ物体。ウィルスとも表記される。細胞を持たず、自らは代謝や繁殖も行わない。また無機化合物のように結晶を作るため、生物と無生物の間の存在と言われる。ゲノムとする核酸(コア)の種類によってDNAウイルスとRNAウイルスに大別される。ウイルスの大きさは、ほとんどのものが2030nmで、大きいものでも数百nmであり、細胞に比べてはるかに小さい。他の生物の細胞に自分の核酸を送り込んで増殖する。ウイルスの感染を受けた細胞は死滅するが、ウイル…
ウイルスにおけるエンベロープとは、宿主となる細胞の生体膜に類似した、ウイルス全体(ヌクレオカプシド)を包む脂質二重膜のこと。呼吸器から感染するウイルスはエンベロープを持つが、消化管から感染するウイルスは、胃液や胆汁によってそれが破壊されるため、エンベロープを持たない。エンベロープの有無によってウイルスに効く消毒剤の種類が異なる。エンベロープをもたない(脂質を含まない)ウイルスに対しては次亜塩素酸ナトリウム、ポビドンヨード、グルタルアルデヒドなどが有効。エンベロープを持つウイル…
ウイルスのエンベロープやカプシドが破壊され、そのウイルスの核酸が細胞質に放出される現象。ヌクレオカプシドからタンパク質が取り除かれ核酸となる。脱殻は宿主細胞のリソソームに存在するプロテアーゼによって起こる。
ウイルスのゲノムを囲む、脂質と糖タンパク質からなる殻。カプシドは単位構造が正二十面体型や螺旋状に規則正しく配列した集合体。カプシドタンパク(VP)と呼ばれる単位が複数集まって形成される。内部に含まれるゲノムとカプシドを合わせてヌクレオカプシドと呼ぶ。
遺伝子(gene)と染色体(chromosome)を合わせた造語。または、遺伝子(gene)にギリシャ語の「全部」「完全」を意味するオーム(-ome)という接尾語を付けた合成語とも言われる。「ゲノム」はドイツ語風の発音であるが、それはゲノムの概念が登場した当時、ドイツが世界の生物学界をリードしていたからとされる。また、ゲノムの概念が誕生した時代には,DNAが遺伝子の本体であることは知られていなかった。現在では、DNAに含まれる遺伝情報全体のことを指す。ゲノムの大きさ = 総塩…
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。