健康用語WEB事典

バレット食道(Barrett's esophagus)

食道下部の粘膜扁平上皮)が、から連続して粘膜と同じ円柱上皮に変化(化生)した状態。胃液食道へ繰り返し逆流することで粘膜が傷付くことが原因。ピロリ菌感染の少ない欧米の白人に多い。食道腺がんの発生源となる。*1

食道腺がん前がん病変であり、発がん率が通常の30~125倍高くなる。*2

食道粘膜扁平上皮という粘膜で、円柱上皮という別の粘膜で覆われている。バレット食道とは、食道下部の粘膜が、から連続して同じ円柱上皮に置き換えられている状態のこと。*3

*1兵庫医科大学 内科学消化管科 | 診療内容/専門分野 | バレット食道の診断と治療: http://www.hyo-med.ac.jp/department/gstr/case/u_case_barrett.html
*2岡山医学会雑誌 Focal Adhesion Kinase (FAK) と Insulin-like growth factor-I receptor (IGF-IR) に対するデュアルチロシンキナーゼ阻害剤の食道腺癌における抗腫瘍効果: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/2/20023/20160528014923742962/122_17.pdf
*3世界で初めて生体のOCT3次元立体断層画像を瞬時に表示することに成功(光照射による生体を傷つけない病理診断へ進展): https://www.jst.go.jp/pr/announce/20110120-2/index.html

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このページの最終更新日時: 2018-09-27 (木) 08:41:49