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古くからアルコール醸造やパン作りのために用いられてきたサッカロマイセス属の酵母。真核細胞のモデル生物として利用される。球形か楕円形で直径約5〜10μm。出芽によって増殖するため出芽酵母とも。ビールの製造に用いられるためビール酵母とも。グルコースやスクロース、マルトース、ガラクトースを発酵するが、ラクトースは発酵しない。好気条件、嫌気条件に関わらず増殖できる。好気的条件下では酸素を利用した呼吸によって二酸化炭素と水を排出する。嫌気的条件下ではアルコール発酵によってエタノールと二…
主にライ麦パンの製造に用いられる、酸味をもたらすパン種。パネットーネやサンフランシスコサワーブレッドなどにも用いられる。ライ麦粉、小麦粉、水などを用いて6日間かけて自然発酵させる製法が伝統的。サワードウとも。古来から利用されたパン種である、発酵させたパン生地の一部を残したものはサワー種となる。パン種には古代からさまざまなものがあったが、なかでもよく知られているのが、発酵させたパン生地を一部、焼かずに残しておくもの。そのため残し種とも老麵とも言われる。現代でもライ麦のパンやフラ…
パンに含まれる食品添加物のひとつ。イースト菌(パン酵母)の発酵を促進する。食品の保存性や味付けではなく、製造を容易にするために付加される添加物。イーストフードは単一の物質ではなく、様々な塩類を指す。厚生労働省行政情報「食品衛生法に基づく添加物の表示等について」において、イーストフードは以下のように定義される。定義パン、菓子等の製造工程で、イーストの栄養源等の目的で使用される添加物及びその製剤。一括名イーストフード添加物の範囲塩化アンモニウムグルコン酸カリウム焼成カルシウム炭酸…
パンの発酵に必要な菌(酵母)。パン酵母とも。主にサッカロマイセス・セレビシエを指す。伝統的な製パン法では、イースト菌の供給源として、天然の果実などに付着している酵母を含む微生物群を優先的に増やした生地種を利用する(パン種)。現在の製パンでは適した酵母菌株を純粋分離・培養したものが多く使われる。世界中で食されているパンは、地域の農産物により、その地域に生活していた人々が、つまり地域の民族が独自の方法により、自然発酵によりパンを作り、代々伝え、食してきた。市販酵母などのスターター…
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