健康用語WEB事典

パーキンソン病(Parkinson's disease)

アミロイドーシスのひとつ。中脳)の黒質で起こるタンパク質ミスフォールディングによって、異常なタンパク質組織へ沈着することが原因となる。パーキンソン病は高齢者に多く、65歳以上では100人に1人とも言われる。*1

パーキンソニズムと呼ばれる4つの症状が現れる。パーキンソン病と同じ運動症状が現れる別の病気をまとめてパーキンソン症候群と呼ぶ。*2

神経伝達物質であるドーパミンを生成する黒質が健常者の20%程度まで減ることでドーパミンが不する。

大脳基底核にあるドーパミンが減ると、パーキンソン病に見られるようにが動かしにくい(無動)など、重篤な運動障害が生じることが知られています。*3

に見える変化(形態学的変化)が無いため、MRIのみでは診断できない。*4

認知症を合併することがある。認知機能低下の起こりやすさには個人差があるが、APOE4アレルの有無が関係していることが知られている。*5

パーキンソン病においてリンパ球数は低下しているが、これは内の炎症を反映していると考えられている。

タグ: パーキンソン病 疾患 認知症 神経伝達物質 ドーパミン アミロイドーシス ミスフォールディング パーキンソニズム

*1技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5)
*2脳とこころの病気について | 脳とこころの研究センター: http://www.med.nagoya-u.ac.jp/noutokokoro/ippan/index.html
*3ドーパミン神経伝達は、大脳基底核における運動情報伝達と、運動発現に不可欠 -ドーパミンD1受容体を介する情報伝達の消失が、パーキンソン病の「無動」を引き起す- - 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/release/2015/10/_d1.html
*4パーキンソニズムを呈する神経疾患の画像診断(I)山崎峰雄 日本医科大学内科学(神経・腎臓・膠原病リウマチ部門): http://www2.nms.ac.jp/jmanms/pdf/003040167.pdf
*5共同発表:パーキンソン病では前認知症段階で血中リンパ球が低下~先制治療・病態解明の鍵~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20211014/index.html

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このページの最終更新日時: 2021-10-15 (金) 06:47:23