健康用語WEB事典

ビオチン酵素(biotin-dependent enzyme)

ビオチン補酵素補欠分子族)として必要とする酵素ビオチン依存酵素とも呼ばれる。

以下のような種類が確認されている。*1

これらはミトコンドリア内に存在する。アセチルCoAカルボキシラーゼ細胞質内にも存在している。

ビオチン依存酵素ビオチン補酵素として利用して、炭酸の固定化や、脱炭酸反応、炭酸転移反応を触媒する酵素である。*2

生体内で発現量の多いビオチン酵素は、一次代謝に関連するピルビン酸二酸化炭素からオキサロ酢酸を合成する反応を触媒し、クエン酸回路にC4化合物を供給する役割を果たすピルビン酸カルボキシラーゼ(PC)と、アセチルCoA二酸化炭素からマロニルCoAを生成する反応を触媒するアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)が知られる。*3

*1http://www.shc.usp.ac.jp/shibata/H14Report.II-12.pdf
*2ビオチン依存酵素の立体構造・作用機構の解明: http://www.thermus.org/wcp2004/abst2004/34.pdf
*3アフラトキシン生産阻害物質アフラスタチンA、ブラストサイジンAの作用機作の解析: http://gazo.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gakui/cgi-bin/gazo.cgi?no=118121

ご意見・ご要望をお聞かせください。


ビオチン酵素に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:07:14