健康用語WEB事典

ビフィズス菌(Bifidobacterium)

内に棲息する乳酸菌のグループのひとつ。を分解することによって乳酸酢酸を作り出す偏性嫌気性細菌

他の乳酸菌と異なる性質が多いため、区別すべきとされた時期もあったが、現在では乳酸菌の仲間として扱われている。

母乳に含まれる特殊な二糖類がビフィズス菌の増殖を促進することが確認されている。

母乳中に含まれるオリゴ糖の構成成分となっている二糖がビフィズス菌の増殖因子であることを発見しました。この二糖はガラクトースと言う中性糖とN-アセチルアミノ基?を持つアミノ糖が結合した形のものです。この二つのの結合様式はヒト母乳からしか見出せない結合様式で、ウシを始めとする哺乳類のに含まれる同様の二糖に見出せる結合様式とは全く異なる様式でありました。*1

ビフィズス菌は、ビフィドシャントと呼ばれる特殊な解糖系を持ち、効率のよいATP生産を行う。

一般的な解糖系として有名な「エムデン-マイヤーホフ経路」ではグルコース1分子あたり2分子のアデノシン三リン酸ATP:注3)が生成されますが、ビフィドシャントではグルコース2分子あたり5分子のATPが生成されるため、1.25倍効率が良いといえます*2

*1代表的な善玉菌であるビフィズス菌の増殖因子を発見 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/2008/news6/080709_1.htm
*2ビフィズス菌の効率的な代謝に関わる酵素の構造を解明した | 東京大学大学院農学生命科学研究科: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2010/20101029-1.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:07:17