健康用語WEB事典

ビリベルジン還元酵素(biliverdin reductase)

ヘムの分解によってできるビリベルジンビリルビン還元する反応を触媒する酵素ビリベルジンレダクターゼとも。

2つのビリベルジンを取り込み、そのうち1つを触媒として利用することが確認されている。

ビリベルジン還元酵素は、ビリベルジンを二つ同時に取り込み、その一つがもう一方を変 換し、ビリルビンをつくることがわかりました。… 取り込まれた二つのビリベルジンのうち、片方がもう一方をビリルビンに変換する触媒として機能するという、非常にユニークな反応過程を進行することがわかりました。*1

ビリベルジンビリルビンへの還元は、胎児子宮内で生存するために必要とされる。

このビリルビンの生成反応は哺乳類に特徴的であり、胎盤を通過できないビリベルジン胎盤を通過できるビリルビンに変換する.進化の過程で、哺乳類はビリベルジン還元酵素を獲得し、胎児子宮内生活が可能になったと考えられる.*2

*1新生児黄疸の原因となる生体内の反応機構を世界で初めて解明 〜50年以上に亘る謎を分子レベルで解き明かし、治療薬開発に手掛かり〜: http://www.saitama-u.ac.jp/topics_archives/20170207001.pdf
*2柴原茂樹研究室 東北大学大学院医学系研究科細胞生物学講座分子生物学分野 研究テーマ: http://www.mbap.med.tohoku.ac.jp/ShibaharaResearchJ.html

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このページの最終更新日時: 2020-09-18 (金) 12:11:36