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ピセアタンノール(piceatannol)

レスベラトロール代謝によって生じるポリフェノールレスベラトロールヒドロキシ基が結合した構造を有する。

ピセアタンノールの化学構造

パッションフルーツの種子に多く含まれる。BMI25以上の男性においてその服用はインスリン感受性増加、血圧低下、脈拍減少などを示すことが報告されている。*1*2

また、血管を柔軟に拡張・収縮させる、メラニン形成抑制、コラーゲン産生促進、疲労感緩和などの効果が確認されている。*3

シッフ塩基を介してタンパク質重合体を生成するリジルオキシダーゼ様活性作用を有し、そのタンパク質重合体自然抗体によって認識されることが報告されている。

チロシンキナーゼセリンキナーゼに対する阻害活性を有する。*4

*1東京大学大学院農学生命科学研究科 研究成果 ポリフェノールはなぜ体にいいのか?-自然抗体リガンドの生成-: https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2017/20170906-1.html
*2金沢医科大学 糖尿病・内分泌内科学 北田宗弘准教授、小倉慶雄医員ら「The Effect of Piceatannol from Passion Fruit (Passiflora edulis) Seeds on Metabolic Health in Humans」をNutrients誌に発表: http://www.kanazawa-med.ac.jp/~endocrin/research/171026.html
*3国立大学法人 旭川医科大学 抗酸化機能分析研究センター ピセアタンノールが注目されています。: http://food-db.asahikawa-med.ac.jp/index.php?action=topi&id=133
*4日本臨床免疫学会会誌 チロシンキナーゼSykの生理機能とその阻害薬: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/36/4/36_197/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2020-04-30 (木) 09:21:09