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ピペリン(piperine)

コショウ胡椒)の辛味成分であるアルカロイドTRPV1を活性化し、小腸運動を誘発する。*1

ピペリンの化学構造

AMPK経路を介してグルコース輸送担体であるGLUT4の膜移行を誘導することやAMPKの活性化を介してを取り込むことで血糖値低下作用を示すことが報告されている。*2

シス体にはほとんど辛味が無いことが知られている。また、結晶化しやすく、結晶になったピペリンにもほとんど辛味がない。*3

肝臓小腸粘膜においてCYP1Aを特異的に誘導する。*4

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 医食同源への分子栄養学的アプローチ;スパイシーフードの感染防御免疫増強効果 (KAKENHI-PROJECT-12878020): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12878020/
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 食品成分のプロテインチロシンホスファターゼ1Bの阻害を介した抗糖尿病作用の解析 (KAKENHI-PROJECT-14J11349): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14J11349/
*3胡椒辛味成分に関する研究 (第4報) ピペリンの辛味性について 山本泰男: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1962/21/12/21_12_579/_article/-char/ja/
*4ピペリンによるマウスおよびラット小腸粘膜チトクロムP450誘導作用 武藤徳男 田澤美奈子 伊藤徳夫 田中慶一: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjfcs/2/1/2_KJ00005715208/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2020-01-09 (木) 08:47:05