健康用語WEB事典

フィトクロム(phytochrome)

植物が持つ、光の受容体として働くタンパク質。赤色光に対する光受容体

遠赤色光吸収型と赤色光吸収型の2つの立体構造を切り替えることで光に応答するスイッチとして働く。

光の強度や色(波長)、日の長さなどを測ることができる。*1

植物はその生活環を通して、実に様々な光応答を示すが、その殆ど全てにフィトクロムは中心的な役割を果たしており、中でも、種子の光発芽、芽生えの緑化、避陰反応(他の植物の陰から抜け出ようとする反応)、花成における日長感受などは、典型的なフィトクロム反応として知られている。*2

*1近赤外・紫外光が植物の生育に与える影響(II): http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/7447/1/JJ_010_2005_057_062.pdf
*2植物の光情報受容体フィトクロムの細胞内シグナル伝達機構 九州大学 農学研究院 松下智直: http://photosyn.jp/journal/sections/kaiho51-4.pdf

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:07:21