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出血時などに血液が固まる働き(血液凝固)を助けるビタミン。γ-グルタミルカルボキシラーゼの補酵素となる。発見当初は凝固ビタミンと呼ばれ、凝固を意味するドイツ語「Koagulations」の頭文字を取ってビタミンKと名付けられた。ビタミンKは、酸化型ビタミンKから還元型ビタミンKを経てビタミンKエポキシドへと変換されるサイクルを回ることによって血液凝固因子が作られ、出血した際に血を止める役割を果たす。このサイクルはワルファリンによって阻害される。骨形成や動脈壁の石灰化抑制にも関…
多価不飽和脂肪酸に水素添加を行なって、一部の不飽和結合(二重結合)を減らした脂肪酸を持つ油脂。この不飽和結合の減少によって融点が上がって溶けにくくなるため硬化油と呼ばれる。不飽和脂肪酸よりなる油脂に対して,H2の付加し この水素添加を行うと、折れ曲がったシス型脂肪酸の二重結合が変化し、直線に近い形のトランス型脂肪酸が多く生成する。この水素添加によって発生するジヒドロビタミンK1は人体に有害であることが確認されている。大豆油やカノーラ油はビタミンK1(フィロキノン)を多く含んで…
ビタミンK1に水素が付加され、その二重結合が減った構造を持つビタミンK1(フィロキノン)。ビタミンK1を多く含む植物油の水素付加によって生成される硬化油の製造過程で発生し、その有害性の原因となることが報告されている。ジヒドロビタミンK1は体内でビタミンK2に変換されず、ビタミンK作用を阻害する。ジヒドロビタミンK1によってビタミンK作用が阻害されると、血液凝固の阻害によって出血傾向が促進される一方、マトリックスGlaタンパク質による血管石灰化の抑制が妨げられ、動脈硬化を促進す…
主に食事によって摂取されるビタミンK。キノン(p-ベンゾキノン)の誘導体であり、フィロキノンとも呼ばれる。体内でビタミンK2に代謝される。具体的には、ビタミンK1は小腸で側鎖が切断され、側鎖を持たないメナキノンとなり、リンパ管を介して各組織に移行したメナキノンがUBIAD1によってメナキノン4へ変換される。ビタミンK1に水素を付加することで生成されるジヒドロビタミンK1は人体への有害性を持つことが示唆されている。
フィロキノンを基質として認識し、メナキノン4(MK-4)へ変換する酵素。
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