健康用語WEB事典

フェントン反応(Fenton reaction)

二価の鉄イオン過酸化水素からヒドロキシラジカルが生じる以下の反応。

Fe2+ + H2O2 = Fe3+ + OH- + OH・

大気中の微小な滴に含まれている二価の鉄イオン過酸化水素と反応することで、より反応性の高いヒドロキシラジカルとなり、滴中の有機化合物などを酸化し、などに変換する働きをするとされる。*1

生体内ではDNAを傷害する一因となりえると考えられている。

フェントン反応:鉄イオン触媒として、過酸化水素からヒドロキシルラジカルが生成される一連の反応。ヒドロキシルラジカルは強力にDNA二重鎖切断を引き起こす。*2

*1水の界面で起こるフェントン反応のメカニズムを解明 -Fe(IV)=O中間体の直接検出に成功- — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140106_1.htm
*22015年11月11日 東北大学 大学院医学系研究科 卵胞液成分による DNA 損傷誘導メカニズムの解明 卵巣がん発生にトランスフェリンが関わる可能性を発見: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20151111_02web.pdf

ご意見・ご要望をお聞かせください。


フェントン反応に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2020-03-03 (火) 08:52:26