健康用語WEB事典

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グルコースなどの糖が枝分かれしながら鎖状に繋がった分子。多くはタンパク質や脂質などに結合した状態で存在する。糖鎖を持つタンパク質を糖タンパク質と呼ぶ。動物では体内の半数以上のタンパク質に糖鎖が結合している。同じタンパク質でも健康なときと病気のときとで糖鎖の形が変化することが知られている。小胞体膜に存在するドリコール脂質上に作られる。糖鎖の構築にはグルコースが必要であることが報告されている。糖鎖は、細胞小器官の1つである小胞体膜に存在するドリコール脂質上に構築され、複数の段階を…

国内の死因の3分の1を占め、現在も増加傾向にあると言われる遺伝子異常による疾患。症状は、細胞が無秩序な増殖を繰り返し、周囲の組織や他の組織にまで侵入（浸潤）し、自他の組織を破壊する悪性腫瘍となる。がん細胞は、ATPを常に解糖系で生成しており、大量の乳酸を生じさせる（ワールブルク効果）。また、浸潤や転移を行うために、基底膜のメラニンやコラーゲンを分解するための酵素の活性が高くなっている。がん細胞自体は1日5000個程度生まれていると考えられているが、生体の免疫によってがん細胞は…

セレクチンファミリーに属する膜タンパク質のひとつ。血小板のα顆粒膜と血管内皮細胞のバイベル・パラーデ小体に発現する。CD62Pとも。カルシウムイオン依存性にシアル酸やフコースで修飾される糖鎖に結合する。リガンドはPSGL-1。PSGL-1と結合し、白血球を活性化に関与することが知られている。

Fc領域を構成するドメインのひとつ。抗体のCH2ドメインに結合しているN-結合型糖鎖がエフェクター機能（ADCC活性やCDC活性）の発現に必要。ここからフコースを除去すると抗体のADCC活性が大幅に上昇することが報告されている。

補体の活性化経路（レクチン経路）に関わる血清中のC型レクチン。マンナン結合タンパク質とも。マンノースやN-アセチルグルコサミン、フコースと高い親和性を持ち、微生物が持つこれらの糖鎖と結合することでオプソニン作用を示す。

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