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細菌の鞭毛を構成するタンパク質。TLR5のリガンド。*1
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毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。英語ではプロテインと呼ばれ、これはギリシャ語で「一番大切なもの」を意味するプロティオス(proteios) に由来する。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成す…
マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞に存在するパターン認識受容体。細胞外領域にロイシンリッチリピート、細胞内領域にTIRドメインを持つ。ヒトには10種類の存在が確認されている。トル様受容体とも。ショウジョウバエの持つTollと呼ばれる受容体に似た働きをするため「Toll様」とされる。Tollはドイツ語で「狂った」という意味。その由来は、この受容体の遺伝子の変異によってショウジョウバエの背中と腹部に著しい異常が引き起こされたことから。抗原が持つ様々な分子(PAMPsなど)…
細胞が持つ移動のための細長い器官。長くて数は少ない。真核生物の鞭毛と原核細胞のそれとは構造的にも機能的にも全く異なっており、原核細胞(細菌)が持つ鞭毛は「べん毛」と表記して区別される場合がある。大腸菌やサルモネラ菌では左巻き螺旋のべん毛を数本持ち、直線的に泳ぐ時はそれらを束にしてべん毛モーターによって回転させる。
受容体に結合できる分子のこと。受容体の種類によってリガンドとなる物質は異なる。結合した際の働きによって以下のように分類できる。-アゴニスト(作動薬)-アンタゴニスト(拮抗薬、遮断薬)-インバースアゴニスト(逆作動薬)-パーシャルアゴニスト(部分作動薬)
細菌の鞭毛を構成するタンパク質であるフラジェリンを認識するToll様受容体。腹腔マクロファージや造血幹細胞から誘導した樹状細胞には発現しておらず、腸管内の特殊な細胞に発現しているとされる。腸管粘膜固有層に存在する、TLR5を発現する樹状細胞がレチノイン酸を産生する能力を持ち、粘膜固有層におけるIgA産生形質細胞の分化や抗原特異的なCD4陽性Th1細胞とTh17細胞の分化をTLR5刺激依存的に誘導することが報告されている。
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