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シナプス前終末のこと。
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ある神経細胞の軸索と別の神経細胞との間にできる連結部分。主に樹状突起スパイン上に形成される。刺激によってその数は増減する。情報を発する神経細胞(シナプス前細胞)の軸索の終端(シナプス前終末、プレシナプス)と、その終端から送られる神経伝達物質を受け取る他の神経細胞(シナプス前細胞)の一部(シナプス後膜、ポストシナプス)との繋ぎ目。シナプス前細胞とシナプス後細胞の間の20nm程度の隙間をシナプス間隙と呼ぶ。シナプスでは活動電位による情報伝達ができないので、神経伝達物質を放出する。…
神経細胞のシナプスに加わる刺激の強さによってその部分の情報伝達効率が変化すること、また、変化できる性質のこと。頻繁に強く信号が伝達されるシナプスは次第にその結合が強くなり、そうでないシナプスはその結合が弱くなっていく。この可塑性はカナダの心理学者ドナルド・ヘッブ(Donald Olding Hebb)が提唱したためヘッブ型可塑性とも呼ばれる。刺激を直接受けなかったシナプスの強度は、刺激を受けたシナプスに近いほど弱くなり、逆に少し離れたシナプスでは強くなることが知られており、シ…
シナプスの結合が持続的に強まること。海馬における記憶形成の基本的な仕組みと考えられている。具体的には、海馬神経系のプレシナプスに高頻度刺激を与えると、興奮性シナプス伝達効率が増大し、その状態が数時間以上持続する現象。海馬CA3領域錐体細胞から海馬CA1領域錐体細胞への投射であるシャッファー側枝に高頻度の電気刺激を与えることで、シナプスにおける伝達効率が持続的に増加する現象として発見された。海馬の長期増強は、NMDA受容体の活性化とそれに続くシナプス後膜細胞内のカルシウムイオン…
コリントランスポーターのひとつ。高親和性コリントランスポーターとも。580個のアミノ酸で構成され、13回膜貫通ドメインを持つ。前脳基底野、線条体、脳幹、脊髄などの細胞体や大脳皮質、海馬、線条体、視床、扁桃体、脳幹、脊髄などの神経終末に発現する。コリンアセチルトランスフェラーゼや小胞アセチルコリントランスポーターの発現場所に一致し、コリン作動性神経にプレシナプス側に特異的であることが示唆されている。シナプス間隙のコリンはCHT1を介してプレシナプスに取り込まれ、アセチルコリンの…
神経細胞のシナプスのうち、神経伝達物質を放出する側。プレシナプスとも呼ばれる。ここにシナプス小胞がある。この末端部分の細胞膜をシナプス前膜と呼ぶ。神経伝達物質を放出する際、シナプス小胞とシナプス前膜がカルシウムイオン(Ca2+)によって融合する。軸索終末部には、神経伝達物質の詰まったシナプス小胞があります。神経細胞が興奮すると、細胞は脱分極します。脱分極すると軸索終末部のCa2+チャンネルが開き、細胞外から細胞内へと Ca2+ が流入します。これが引き金となって、シナプス小胞…
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