健康用語WEB事典

プロコラーゲン(procollagen)

コラーゲン前駆体細胞内で合成され、コラーゲンの螺旋構造の両端にコラーゲン螺旋のペプチドではないもの(プロペプチド)を持つ。*1

α鎖と呼ばれるコラーゲンポリペプチドは、Gly-Xaa-Yaa の長い繰り返し配列を有し、長い三重らせん領域を形成する。その N 及び C 両末端のプロペプチド領域を含めプロコラーゲンとして合成され、細胞外に分泌された後、プロペプチド領域がプロセシングを受け、最終的にコラーゲン繊維を形成するが、コラーゲン細胞外に正常に分泌されるためには、小胞体内において正しい三重らせん構造の形成維持、すなわちフォールディングが正常に行われる必要がある。*2

*1鹿児島大学理学部生命化学科生化学研究室 細胞外マトリックス成分の構造と機能: http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~arima/collagen%20text.pdf
*2Hsp47タンパク質のコラーゲン認識機構に関する研究 [論文内容及び審査の要旨]: http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/57312/1/Takashi_Ono_abstract.pdf

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:07:32