健康用語WEB事典

プロポリス(propolis)

ミツバチが様々な植物(樹木)から集めた樹脂唾液とともに噛み続けた物質。プロポリスはミツバチの巣に塗り付けられ、ウイルスや外敵からの防御の役割を果たしている。

200種類以上の化合物が含まれるとされ、ヒトに有益な物質を多数含む。主なものはフラボノイド類やポリフェノールカフェ酸など。地域によって含まれる物質が異なり、特にブラジル産のプロポリスから新規生理活性物質が数多く単離されている。*1*2

歯周病の原因となる細菌毒素による単球マクロファージおよびミクログリアから炎症性因子産生を抑制することや酸化ストレスによる神経細胞障害を防ぐことが報告されている。また、高齢者の認知機能低下ならびに全身性炎症の改善効果が報告されている。*3

プロポリスに含まれる化合物の一例

アルテピリンCがプロポリスのもっとも主要な抗物質とされる。

*1吉備国際大学 保健科学部紀要 薬剤高感受性 PC12 変異細胞内を用いた抗がん剤作用機序の解析: https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20181029155455.pdf?id=ART0009337868
*2生物機能開発研究所紀要 中部大学 プロポリスに含まれる生理活性物質と薬理活性: http://stu.isc.chubu.ac.jp/bio/public/Bio_Chem/labo/seikiken_kifu/pdf/study10_001.pdf
*3世界で初めてプロポリスの高齢者に対する認知機能の向上効果が判明 ~認知症の予防に期待~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/238

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このページの最終更新日時: 2018-11-12 (月) 08:31:59