健康用語WEB事典

ベタイン(betaine)

共有結合で繋がれた一つの分子骨格中にカチオンアニオンを同時に含む、分子イオン対型アンモニウム塩の総称。コリンから生合成されるメチル基供与体。オスモライトとして作用する。*1*2

広く食用の魚介類や植物に存在し、ヒトではホモシステインメチオニンに変換する酵素基質となる。神経保護作用を持つ。統合失調症の患者は血液中のベタイン濃度が低下していることが報告されている。*3

*1Laboratory for Organic Synthesis & Catalysis, Ooilab Project(tetraaminophophonium): http://www.chembio.nagoya-u.ac.jp/labhp/organic3/research/ammoniumbetain.html
*2コリンおよびコリントランスポーターの生理機能(<特集>ビタミン・バイオファクターのトランスポーター[I]): https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/84/8/84_KJ00006538714/_article/-char/ja/
*3東京大学 統合失調症患者に対するベタインの治療効果を調べる臨床試験を行います: http://www.h.u-tokyo.ac.jp/vcms_lf/release_20170911.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-09-25 (火) 14:58:35