健康用語WEB事典

ホスホランバン(phospholamban)

SERCAの活性を調節するタンパク質SERCASERCA2a)に結合するとそれを抑制し、ホスホランバンがcAMP依存性プロテインキナーゼによるリン酸化を受けることで解離すると抑制が解除されてSERCAが活性化される。心筋小胞体へのカルシウム輸送を調節する。*1*2*3

SERCA2aの活性を調節することにより、心筋収縮力と拡張特性を制御している。*4

cAMP/PKA経路を介してリン酸化され、心臓機能の亢進に寄与する。*5

*1カルシウム恒常性と制御機構: http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~seika2/kennkyuusuishin/Naiyou/inui/inui.html
*2KAKEN — 研究課題をさがす | ホスホランバンを標的とした低分子化合物による新たな心不全治療薬の研究開発 (KAKENHI-PROJECT-25293062): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-25293062/
*3慢性心不全の病態解明と新しい分子標的治療法 松﨑益德: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/97/9/97_2018/_pdf
*4KAKEN — 研究課題をさがす | 心血管系細胞内カルシウムのホメオスタシスにかかわる新たなシグナル伝達機構の解析 (KAKENHI-PROJECT-16500264): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16500264/
*5日本薬理学雑誌 α1アドレナリン受容体サブタイプと機能:遺伝子改変動物の教え: http://plaza.umin.ac.jp/JPS1927/fpj/topic/topic_122_3_279.htm

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このページの最終更新日時: 2020-05-08 (金) 16:37:06